レッド・ツェッペリンが、名実ともに世界最大のロックバンドとして君臨した1976年 ―― ロックシーンの未来を見通していたジミー・ペイジが語り尽くした究極インタビュー

レッド・ツェッペリンが、名実ともに世界最大のロックバンドとして君臨した1976年 ―― ロックシーンの未来を見通していたジミー・ペイジが語り尽くした究極インタビュー - rockin'on 2023年9月号 中面rockin'on 2023年9月号 中面

現在発売中のロッキング・オン9月号では、『特別企画 70年代ロックアルバム150』の中でレッド・ツェッペリンのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「僕たちはバンドとして自分たちが持っているものがわかっている。
それは単なる演奏能力なんか遥かに超えたものだ」


“天国への階段”は『ルーン・アルバム(レッド・ツェッペリンⅣ)』として広く知られる重要なアルバムの中の重要な1曲である。いや、ある意味ゼップのアルバムはどれも重要であり、その全てがバンドの音楽の進化あるいは安定――あるいはその両方――を示している。だがジミー・ペイジ自身が鍵を握るものとして抜き出すのはこの曲であり、そしてこのアルバムだ。

「うん、(ファーストアルバムから3枚目まで)僕が歌詞を書いていたんだけども、ロバートが“天国への階段”を書いてからは、もう僕が歌詞を書く意味はなくなった。だってあれを超えるものなんか僕には書けない――でも明らかに彼には書けた」

初回のプレイバックを聴き終えたペイジがプラントに歩み寄り、ボギースタイルで、「美しい友情の始まりだな」と言う場面が想像できそうだ。

これに先立つ“ザッツ・ザ・ウェイ”(『レッド・ツェッペリンⅢ』収録)でも既にペイジとプラントの絆の強さは窺えたが、“天国への階段”でそれはさらに決定的なものとなった。

かといってジョン・ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズの役割を否定するのではなく、もちろん彼らも同様にツェッペリンに欠かせない存在だ。しかしやはり真の錬金術師はプラントとペイジであり、ただの金属を黄金に変えるのはこの二人なのだ。

最も近いパートナー関係となるとジャガー/リチャーズだろう。ペイジも認める二人である。いずれの場合も、最終的な形にどちらが何を与えるか明確な区分けができている。

「僕は曲に集中して、歌詞を書く方には手を出さない。“テン・イヤーズ・ゴーン”はもともとインストゥルメンタルのつもりだった。あの曲にはある種の雰囲気、メランコリックな気分が含まれているんだけれど、あの歌詞のテーマはまさに僕が曲を作っていた時頭に浮かべていたものと一致していた。ロバートはすごく僕の曲のヴァイブに共鳴しているんだよ。ある程度は話し合うけど、たいていごく自然に出てくる。どんなふうに曲を思い浮かべていたか、ロバートが詞を書く前に僕が紙にでも書いておいたら、絶対見事に一致すると思う」
(以下、本誌記事へ続く)



レッド・ツェッペリンの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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