現在発売中のロッキング・オン10月号では、『特別企画 80年代ロックアルバム100』の中でプリンスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「カテゴリーというのはどのみちくだらないものだ。
僕らはありとあらゆる種類の人たちを惹きつける――黒人も白人も、ゲイもストレートも、男も女も。でもみんな若い―― そこが重要なんだ!」
ブラックミュージックの長く幅広い歴史を振り返ってみても、ミネソタ州ミネアポリスの生んだこの天才、個性的で素晴らしい才能を持つプリンスという男以上に論議を巻き起こしたアーティストはいないだろう。
これまで彼の手がけたアルバムは3枚――その中で最新作『ダーティ・マインド』は、先立つ2枚に比べて遥かに刺激が強い。
「今度のアルバムは今までの3枚の中で一番ダイレクトなもので、それに僕はこれで本当に自分を見つけたと思う」。この若者は穏やかな口調で自作を弁護するように話す。「今作ではこれまでより具体的な出来事を取り上げていて、夢やファンタジーはあまり含まれていない。リスナーにも、より広い範囲のテーマを提供できたと思うよ――予めそこを意識して作った訳ではないんだけれど。おかしな話でね、実際にはここに入っている曲をリリースするつもりなど少しもなかったんだ――ほんとに単なるデモで、僕は自己満足でレコーディングしておいただけ。前の2作は完璧に計画し、考え抜いたうえで作ったけれど――これはまるきり自然に出てきたものなんだ。多くの場合、まず曲をレコーディングして、そのあと歌詞を加えながら作っていった――歌詞を並行して作っていくことも結構あったね。すごく変な歌詞が入ってるのはそのせいさ!」
前2作と同様、『ダーティ・マインド』も、まさに“すべて彼一人の仕事”と言っていい。曲はすべてプリンスの自作であり、そのうえこのマルチな才能を持つ若者は楽器もすべて自分で演奏している。実のところ今作がレコーディングされたのは1980年の初夏である――つまりプリンスの初全米ツアー直後だ。
(以下、本誌記事へ続く)
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