ブリング・ミー・ザ・ホライズン:サマソニ降臨も迫る、現代メタルシーンの主導者。前人未到のヘヴィネスに到達した圧倒的新作のすべてと、盟友との別れの真相を明かす

rockin'on 2024年8月号 中面

現在発売中のロッキング・オン8月号では、ブリング・ミー・ザ・ホライズン:オリヴァー・サイクスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「このアルバムは俺がバンドに入りたいと思うきっかけとなった音楽、バンド、アーティストヘのオマージュなんだ。
それから、どの曲も、この曲知ってるぞって気にさせるんだけど実は知らない、みたいなものにしたかったんだ」


20年以上のキャリアを経ても、ブリング・ミー・ザ・ホライズンは自己改革の方法を模索し続けている。

最新アルバム「ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』の発売前日、シンガーのオリヴァー・サイクスのSNSの投稲には、猫耳を付けてメイド服を着た彼が「『ネックス・ジェン』午前0時リリース」と書かれた紙を持っている姿があった。これはファンの間で知られたジョークで、オリヴァーは、もしもBMTHがブリット・アワードの最優秀オルタナティブ/ ロック・アクト賞を初受賞したら(実際3月2日に受賞) 、昔着たメイド服を再び驚るとSNSで宣言していたのだった。

『~ネックス・ジェン』はバンド7枚目のスタジオアルバムであり、2013年の『センピターナル』以来、ジョーダン・フィッシュがいない状態で初のリリース。パンデミック中にリリースされ、この10年でバンドにとって最もヘヴィな数曲が収録された『~サバイバル・ホラー』に続く作品だ。「つい1か月ほど前に即決したんだ」と、オリヴァーは『~ネックス・ジェン』をサプライズアルバムとしてリリースするという決断について語っている。

オリヴァーとバンドの他のメンバー(ここにはベーシストのマット・キーンとドラマーのマット・ニコルスも含まれる)は3年前に『~ネックス・ジェン』の曲作りを始めたが、新型コロナのロックダウンがもっと長引くと思っていたため、予想よりも時間をかけた。ロックダウンが解除されると、レディング&リーズをはじめとするフェスティバルヘのヘッドライナー出演などで彼は再び忙しくなった。しかし、『~サバイバル・ホラー』のヒットや“キャン・ユー・フィール・マイ・ハート”などの旧曲がTikTokでバズったことが彼を曲作りに駆り立てた。「俺たちの需要が異様に高まってると感じたんだ」とオリヴァーは言う。

しかし、彼は標準的なアルバムリリース方式に則ることに興味がなかった。「アルバムがヒットするか、どれだけ売れるかっていう、そういうくだらないことにこだわる競争社会から抜け出したいんだ」と彼は言う。「徐々に昔ながらのやり方に戻ってきてしまっているような気がしたから、じゃあ『もう出しちゃおうよ』っていう」(彼は今後さらに2つの『ポスト・ヒューマン』作品がリリース予定であることを認めた)
(以下、本誌記事へ続く)



ブリング・ミー・ザ・ホライズンの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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