家族、性、戦争、平和、愛、憎しみ、あらゆるテーマと正面から向き合い、それを見事にエモーショナルでポップなアルバムとして完成させたアリシア・キーズの「ヒアー」をたくさんの人に聞いてもらいたい

家族、性、戦争、平和、愛、憎しみ、あらゆるテーマと正面から向き合い、それを見事にエモーショナルでポップなアルバムとして完成させたアリシア・キーズの「ヒアー」をたくさんの人に聞いてもらいたい
素晴らしいアルバムだと思う。インタールードを含む全16曲が、どれも重いテーマと向き合いながら美しいメロディと分かりやすい歌詞で聞き手の心にストレートに届くのが凄い。
ラストの「ホーリー・ウォー」が
もしも戦争が神聖なら
そして、セックスが淫らなら
わたしたちは勘違いしているわ
という歌詞で歌いだされると、何かアルバム全体の物語がひとつになり、何とも言えない感動がこみ上げて来る。
次回のワールド・ロック・ナウでしっかり紹介したい。
ビデオは先行シングル。タイトル通り混じりあった家族がテーマ。夫の前妻マションダの息子に向けた歌詞になっている。
「ねぇ、わたしあなたの本当のお母さんじゃないかもしれないけど、だからってあなたを愛していないわけじゃないのよ。あなたのお父さんと結婚はしたけれど、それだけが理由であなたの傍にいるわけじゃないのよ」という呼び掛けから始まる、とてもディープで、でも軽やかな素晴らしいポップ・ソングだ。

「Blended Family(What You Do For Love)」ft. A$AP Rocky


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