紅白

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夜は横浜で桑田佳祐コンサート。もう16年も続いているアクト・アゲインスト・エイズのライブ。毎年テーマを決めて、このライブの為だけの企画をやる。今回のテーマは「昭和83年度!ひとり紅白歌合戦」日本最高の流行歌手、桑田佳祐が戦後の流行歌にオマージュを捧げる大企画だ。アンコールを含めると全61曲、3時間以上歌い続ける。きっとこれから桑田佳祐を超える流行歌手は生まれて来ない気がするが、桑田佳祐自身も流行歌を愛して止まないひとりの聞き手なのだ、というのが強烈に伝わってくるライブだった。タイトルの昭和83年度という言葉に的確に表現されているように、流行歌が流行歌として機能していたのは昭和までだったのかも知れない。でも、流行歌を必要とする我々の心は変わらないというメッセージは、ポップ・ミュージックにとっての大原則。頭でも体でも、それを徹底して理解している桑田佳祐は凄い。
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