コリーヌ・ベイリー・レイを観る

コリーヌ・ベイリー・レイを観る

フジロックの時、このブログで単独ライブを観たいと書いたけど、その待望のライブが思ったより早く実現した。
フジロックでは客席に余裕があったので、今回の単独ライブでの動員が少し心配だったが、超満員。彼女もうれしそうだった。
今回はアンコールだったが、ラスト曲が「ケセラセラ」なのはフジロックと同じ。
改めて、この素晴らしいスライ・スタイルの「ケセラセラ」を聞いて、この曲を歌わないとライブを彼女は閉じる事ができないのだ、と思った。本編のラストがアルバム・タイトル・ナンバーの「ザ・シー」。別れの深い悲しみを歌った曲だ。今の彼女をいろいろな面から象徴する名曲だ。しかしこの曲でライブが終わるのはリアルではあるけど悲し過ぎる。だから彼女は「ケセラセラ」を歌うのだ。
この曲の持つ、どこかニヒルで、でも世界を肯定していこう強い意志に貫かれた明るさ、きっと彼女はこの曲に何回も救われいるのだ。
夫を失った深い悲しみと、でもそこから前向きな何かを見つけていこうとする彼女を支えてくれたのがこの曲だったのだと思う。
この曲がなかったらツアーはできなかったのでは、と思わせる素晴らしい「ケセラセラ」だった。
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