ビーチボーイズ、夢の2時間が終わる

ビーチボーイズ、夢の2時間が終わる

23年振りに発表されたビーチボーイズの素晴らしい新作「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ」でブライアン・ウイルソンは今回の再結成を「金儲けは意外と簡単」とシニカルに歌ってみせた。そしてアルバムのラスト・ナンバーでは「僕達の夏は終わってしまう」と、既にスタートする前から終わりを想定した物語である事を明らかにしている。
でも、だからこそこんな感動的なライブになったのだと思う。
全てがヒット曲、全てがスタンダード、一分の隙もないセットリストで、2時間弱のライブはまるであっという間の夢を見ているように終わってしまった。
リアルな死と狂気と共に時を重ねて来たバンドである。
「ポップ・ミュージックは悲しい」という、何度も引用している桑田佳祐の名言があるが、まさにどこまで美しく、どこまでも悲しい究極のポップ・ミュージックがそこにあった。
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