ブラーを観る

ブラーを観る

お客さんの温度が当然のこと凄まじく高く、メンバーがステージに現れた時の歓声が凄かった。しかし演奏が始まってバンドから放出されたエネルギーと熱量はそれ以上で、まるで熱風のように僕たちを圧倒した。世界各地で勝ち続けているツアーならではの自信と完成度がステージを最強なものにしていた。明日があるので内容は書けないが、期待は大きく持っても大丈夫。

ブラーのライブでユニオンジャックを観ることは多い。イングランド国旗を含め今日もいくつか見た。彼らにイギリス的なものを感じるファンは多いし、バンドも意図的にイギリス的であろうとした時期もある。ブリットポップということばから、まず彼らを連想する人は少なくない。しかし僕は昔からブラーにイギリスに於ける異端を感じていた。いつもデーモンはイギリス的であることに居心地の悪さを感じているように僕には見えた。
今回の再結成ツアーが実現したのは、その辺のことに決着がついたことも大きかったような気がする。
つまり異端であることを引き受けることによってブラーは解放され、メンバーも自由になったのだ。そんなブラーの最強ぶりが気持ち良かった。
渋谷陽一の「社長はつらいよ」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする