「27年ぶりだよ。でも、あっという間だったね」
と、冒頭でカートは余裕たっぷりに語っていたが、
本当に27年も経ったとは思えないくらい、ローランドもカートも元気だ。
声はしっかりしているし、体型も遠目で見る限りはほとんど変化なし。偉い！

本国イギリスやヨーロッパではライヴ活動を頻繁に行っていると聞いていたので
安心はしていたんですが、それ以上に80年代にエレクトロ・ポップを
世界レベルで盛り上げたレジェンドとしてのオーラも確かに漂っていて、
そこが嬉しい。

ドラムや女性コーラスを配したバンド編成ながら、
ちょっとレトロなシンセ音は確かにあの時代を汲んだもの。
「ヘッド・オーバー・ヒールズ」「ルール・ザ・ワールド」「シャウト」等々、
80年代の代表曲は、ほとんど演ってくれました。（小池清彦）