マウンテン大トリ、NEW ORDER
2012.08.19 21:49
昨年再始動が発表され、ジリアン・ギルバートが復帰し、
そしてご存知のようにピーター・フックのいない、NEW ORDER。
とりあえず、私、ひとつ予想、当たりました。
フッキーがいないのはほんとに残念だし、あんなふうに
もめてしまっているのはとても悲しいことだけど、彼がいない
ことによって、ライヴにおける演奏、よくなるのではないか、という。
なんで。かは、フッキーのことを好きな方なら、
言わずもがなだと思います。
で。やはり、そうなってました。
フッキーの代わりのトム・チャップマンというベーシスト、
フッキー独特のあのベースラインを、フッキーよりも
正確かつグルーヴィーに弾きこなす人で、それによって
バンド全体が、シャキッとなっていた。
大げさに言うと、違うバンドみたいですらある。
で、代表曲、連打。「クリスタル」も、「クラフティー」も
(1コーラス目は例のアジカンゴッチが書いた日本語詞で歌われました)、
もちろん「ブルー・マンデー」も。
はっきり言って、最高。でもフッキー、いない。しかし、
その、いないことによって
……というわけで、複雑なものが胸に去来しまくるライヴでした。
いや、だから、めちゃめちゃよかったんですが、よかっただけに。
うーん。
ただ、この変化、フッキー云々だけじゃなくて、バーナード・サムナーのモードも
いろいろ変わった、というのもあるのでは、とも思う。
曲のアレンジ自体、変わってた感じだったし。
いずれにせよ、自分の今年のサマソニをこのアクトでしめくくれて、よかった。(兵庫慎司)