シンセサイザーやシーケンサーを駆使しながら、でも限りなく2人の手作りのサウンドでこれまでのチャットモンチーの曲が新たにリアレンジされていた。
それはとても良かった。
センスがいいとか悪いとか、ファンが求めているとか嫌がるとか、売れ線だとかマイナーだとか、そういうことといっさい関係ないところでふたりの気持ちの赴くままに構築されるチャットモンチーの音楽。
ふたりの自由と勇気と喜びと怖れがいつでも露わなまま鳴っている。
それは3人のときもふたりになっても、6人になって、またふたりになっても、変わらない。
そういう音楽のあり方は、今の時代の中ではさらに奇跡のように思える。
素晴らしかった。