チャットモンチーが解散を発表した

完結、という言葉から次のアルバムかツアーのタイトルかと思った。
「告白」とか「変身」とか「共鳴」の続きだと思った。
だが、解散という意味だった。

もう12年前にもなるが、まだデビュー前のチャットモンチーに会いに四国の鳴門まで行った。
鳴門教育大学の部室で練習しているのを見て、学食みたいなところでインタビューして、キャンパスで撮影して帰ってきた。
デビュー前の無名のバンドにそこまでの取材をすることはめったにない。
それぐらい、チャットモンチーとの出会いは衝撃的だった。
JAPANでは異例の連続ページ展開をして、それ以降、アルバムが出るたびに何度も表紙を飾ってもらった。
三人だったメンバーが二人になり、スタイルや音楽性もずいぶん変化を遂げた。
誰も予想しないような彼女たちだけの答、それがチャットモンチーだった、常に。
だから解散もそうなのだろう。


きっと、今、二人はなんの迷いもなく、純度高く、新作の制作に打ち込んでいるはずだ。
まずはそれが誕生するのを待とう。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする