GLIM SPANKYの武道館公演を観た

GLIM SPANKYの武道館公演を観た
デビューしてからしばらくは、60年代70年代洋楽ルーツ全開のイメージだったが、最近のシングル「愚か者たち」「All Of Us」はどんどんスケール感を増していて、もはや形容詞の要らない「ロック」になってきている。
この日も、自分たちの思いや衝動や時代への反骨精神をストレートに表現するための最適な絵筆として、あるいは最強の武器として「ロック」をまっすぐに放つバンドとして武道館に堂々と立っていた。

今、GLIM SPANKYはいわゆる「バンド・シーン」とは一線を画した場所に立っている。でもだからといってグリムの二人が他の20代の同世代のバンドマンたちとまったく違う感性を持ってまったく違うことを考えているのかといえばそんなことはないはずだ。ただ、「ロック」に何を見い出すのか、「ロック」に何を託すのか、ということに関してだけ、明らかに一線を画しているのだ。

手拍子を求めることもコール・アンド・レスポンスを煽ることもなく、歌とギタープレイにのみ「ロック」を込める松尾レミと亀本寛貴の姿にそれを強く感じた。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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