日本のロック史に残るお宝のリリースだ。
日本で録られた数々の歴史的な名ライブ盤に並ぶボブ・ディラン『コンプリート武道館』が11月15日、日本先行発売となる。
もともとのアルバムは78年の初来日後に日本のみで出て海外ファンの強い要請から世界発売となったものだが、なんとそのマスターテープが07年に発見され、長年の交渉を経てついに完全収録版としてリリースされる。
以前は2日間のステージからのセレクションだったが、今回はその2日分、全演奏が完全収録!
ディランにとっても約12年ぶりとなる本格的なワールドツアーの皮切りで、コーラスなどを含む11人編成のグループをバックに、惜しげもなく代表曲を披露する。
しかも誰も想像だにしなかった大胆なアレンジ、歌唱は、挑戦的だった「ローリング・サンダー・レヴュー」を過ごし、『血の轍』(75年)や『欲望』(76年)など70年代を代表する傑作を作り上げてきた自信に満ち溢れ、そのリアリティ溢れる存在感は圧倒的だ。
ロッキング・オン12月号では、全56トラック中36トラックが未発表という新お宝『コンプリート武道館』を全力でレビューしている。ぜひ一読を! (大鷹俊一)
『コンプリート武道館』のレビューが掲載されるロッキング・オン12月号