初来日公演が迫るタック・スミス&ザ・レストレス・ハーツにインタビュー! 新作『ならず者の代償』について訊いた!

初来日公演が迫るタック・スミス&ザ・レストレス・ハーツにインタビュー! 新作『ならず者の代償』について訊いた!

8月28日に発売を迎えたタック・スミス&ザ・レストレス・ハーツの2ndアルバム、『ならず者の代償』がとても素敵だ。米本国では2022年11月にリリースされていたデビュー作『しくじった青春のバラッド』が、紆余曲折を経て日本発売を迎えたのは昨年12月のこと。それ以来、この国から寄せられた反応のポジティヴさも彼の背中を押すことになったようだ。

「昔から日本でレコードを出すこと、ツアーをすることが俺の夢だった。実のところ今のアメリカでは普遍的/王道的なロックをやっている人間には風向きがかなり厳しいんだけど、たまたまロサンゼルス在住のシン・リジィのファンの人が俺たちのMVを見て気に入ってくれて、その人が間に入って日本のレコード会社を紹介してくれてね。それで日本のソニーと繋がったら、担当者にめちゃくちゃ気に入ってもらえて、リリース後は売り上げの好調さが伝わってきたり、雑誌の人気投票で好成績を収めたり、いいことばかり起きている。まさに青天の霹靂だよ。『あのアルバム、最高!』みたいなメールも日本からガンガン届いてるしね。今のアメリカではロックンロールの需要がないと言っていいくらいだけど、日本は今なお熱い。その現実を知って大興奮したよ!」


こうした発言からも、日本から届いた熱が彼の確信をいっそう強めることになったことがうかがえる。実際、70~80年代に根差した彼の音楽性は今作でも変わっていない。ただ、このアルバム制作を通じて「自分の声を見つけた」とまで語っているだけに、今作が彼自身の歴史の中である種の分岐点的な意味を持つことになるのは間違いないだろう。

ロッキングオン10月号に掲載の最新インタビューの中で、彼は、チープ・トリックやシン・リジィ、トム・ペティやブルース・スプリングスティーンなどからの影響についても詳しく語りながら、今現在の正直な想いをぶちまけている。9月下旬に控えている初来日公演も楽しみなところだが、彼自身も日本のオーディエンスと向き合うこと、この国でレコード漁りをすることを心から楽しみにしているのだという。まずは是非、この最新インタビューに目を通してみて欲しい。(増田勇一)


タック・スミス&ザ・レストレス・ハーツの記事が掲載されるロッキング・オン10月号

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