《頷くだけでいい/後は黙って俺に ついてくればいい》《おまえがどんなにババアになっても/死ぬまで幸せにしかしねーから》と2015年版“関白宣言”とでも言うべき俺節を赤裸々にぶち上げたラブソングたるこの曲は同時に、「無尽蔵のエンタ―テイナー精神と書いてロックンロールと読む」的な氣志團のアティテュードとリスナー/オーディエンスへの向き合い方を高らかな号砲として撃ち放ったような、まさに氣志團だからこその胸の空くような開放感に満ちている。
これでもかってくらいに派手なオーケストラ・ヒットを連射しながら《愛は真心 恋は下心/どの弾丸(たま)に撃たれて眠りたい?》と下世話ギリギリ寸前のフレーズでもってあふれまくりの情熱を振り撒いてみせるダンサブルなロック・ナンバー“ジゴロ13”も実に痛快。(高橋智樹)