最先端を走り続けた証明

ルーツ・マヌーヴァ『ブリーズ』
発売中
ALBUM
ルーツ・マヌーヴァ ブリーズ
古くはレフトフィールドやゴリラズの作品にもそのヴォーカルを残し、UKラップ/グライム・シーンで長らく活躍してきたルーツ・マヌーヴァ。なかなかショウアップされた舞台には出て来ない人だが、その知的にして強くエモーショナルなパフォーマンスは、今やキャリアの重みも手伝って確かな信頼を得ている。ビッグ・ダダからリリースを続ける中での4年ぶりのアルバム(ダブのヴァージョン・ワークを含めると通算10作目のアルバムになる)は、華やかでキャッチーだった前作とは打って変わり、トリップホップからグライム、ダブステップにIDMといった、彼の生きてきた時代のUKアンダーグラウンド・サウンドを総覧する重厚な作品になった。まずは、直近のリード曲である本編4曲目“ドント・ブリーズ・アウト”に触れてみて欲しい。バリー・ホワイトのファルセット歌唱をサンプリングしたソウルフルな美曲で、先鋭性とルーツががっちりと手を取り合っている。トラックごとにフォー・テットやエイドリアン・シャーウッド、スウィッチにフレッドといったヴェテラン/若手プロデューサーが参加。UKシーンの歴史を体現するような1枚だ。(小池宏和)
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