どこまで行っても清水依与吏

back number『クリスマスソング』
発売中
SINGLE
back number クリスマスソング
10月にスタートした月9ドラマの主題歌、その名も“クリスマスソング”。そのイメージ通り、メロディはドラマチックだけれど、主人公はひとり、クリスマスに街でカップルを見て《羨ましくなんてないけど》と嘯く。いつもの清水依与吏だ。彼らはここ数作で、大型タイアップを見事に成功させてきた。その度に、狙い澄ましたかのような的確な楽曲に驚いたけれど、思えば“ヒロイン”も“手紙”も清水依与吏自身の歌だった。それこそが彼らが愛される理由だと思う。彼らの大きな武器は、胸の奥にぐっと突き刺さるメロディ。特に最近はタイアップを重ねることで、数秒間で不特定多数に刺さるように研ぎ澄まされ、より精度が高くなった。そこにこの歌詞だ。清水依与吏は、昔から一貫して、タイアップだろうとあくまでも自分の気持ちを歌詞にする。そして今、横浜アリーナ2日間を埋めても、《こんな日は他の誰かと笑ってるかな》と自信なさ気に歌うその姿はあまりにも素直で、愛おしい。今や誰もが認めるメロディ職人なのに、ちらちら見える人間くささこそがたまらないんだよなあと改めて実感した1曲。(塚原彩弓)
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする