掛け替えのない仲間を「失踪」という中途半端な形で失い、彼らのアイデンティティはいつまでも確立されずに宙ぶらりんなままで、その表現からは「青年期」、「思春期」の気負いと青臭さがいつまでも消えないことになってしまった。宙ぶらりんになった彼らの内面は成熟もしないまま、いつまでも寒風に吹きさらされていたのである。その「自分探し」は2008年の裁判所によるリッチー死亡宣告、それを受けたアルバム『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』(09年)まで続いた。これはその長い旅の第一歩だった。
ボーナス・ディスクはライヴ盤。“雨にぬれても”のアコースティック・カヴァーは泣けた。(小野島大)
