ここにヘイスミの新作が届いた。その事実だけでウルッと来てしまう。メンバーがふたり抜け、一時はバンド存続の窮地に立たされた彼ら。だが、昨年にYUJI(B/Vo)が加入、それからイイカワケン(Tp)、かなす(Tb)を迎え、5人から6人編成に生まれ変わった。今作は新体制による初作品になるが、従来のヘイスミとはやはり決定的に何かが違う。バンドの第二章が今作からスタートした印象を受ける。表題ともリンクするが、全体のサウンドはシリアスなトーンを浮かべている。明るいポップパンク風の曲調はあるものの、メタル調のザクザク刻むシャープなリフが圧倒的に増えた。ついでに言えば、ブラックメタルっぽいリフもあって驚いた。《俺は例え銃口がこっちに向いても、この歌を歌い続ける(和訳)》(“States Of War“)とメッセージ性を強めた歌詞に、おちゃらけた音色はどう考えても釣り合わない。YUJIと猪狩秀平(G・Vo)によるツインボーカル感が前面に出ているのも、主張ありきの音像になった証左かもしれない。社会に君に力強く問いかけるリアルな主張にシビれる1枚だ。歌詞も必読。(荒金良介)