アルバム『The World's On Fire』を携え国内外ツアーに奔走したMAN WITH A MISSIONの2016年を締め括るのは、BOOM BOOM SATELLITES・中野雅之プロデュースによる配信シングル。ミニマルなビートの上で、ハイブリッドな質感のアレンジとバンドサウンドがせめぎ合うように高まり、やがて壮大なサビへ至る――という流れを、ラウドロックやミクスチャーではなくクラブミュージックのマナーに則って描き上げた、ダイナミズムとクールで&スペイシーな高揚感を併せ持った楽曲だ。
「『理想』ト『現実』ハイツモ反対語デ使ワレテマスケドモ、理想ト現実ガカケ離レテイナイッテコトヲ、見セツケテヤリマショウ」――10月の『The World's On Fire』ツアー幕張公演、ジャン・ケン・ジョニーはそんな言葉で、世界の混沌と真っ向からロックで向き合う覚悟を語っていた。「地獄だろうが天国だろうが気にしない」(訳詞)と「今」への闘争心を突き上げ、《Hey now》と幾度も呼びかけるMWAMの理想主義が、高純度に研ぎ澄まされたサウンドスケープととともに胸に響いてくるはずだ。(高橋智樹)