次世代のロックアイコンとなれ

ポルカドットスティングレイ『大正義』
発売中
MINI ALBUM
ポルカドットスティングレイ 大正義
「正義とは何か? 悪とは? 正義を盲信し、踊らされている状態とは果たして幸せか?という疑問を投げかけているのです」――これは雫(Vo・G)が“エレクトリック・パブリック”について語る資料のコメントだ。本誌3月号のインタビューによれば、彼女は自身の想いというよりも、登場人物を詳細にイメージしそのストーリーを曲に投影するそう。だからこの1stミニアルバムの楽曲群で表現していること、その正解を語るのは彼女たち自身に任せよう。代わりに僕が感じたことを書くと、ポルカドットスティングレイはただロックを掻き鳴らしたいのではなく、ロックを使って何かをしたいのだな、ということ。そういうバンドにしか成し得ないことは確かにあり、次なる確かなロックアイコンになる可能性を秘めているとも思う。毛羽立ったサウンドにひとりの音楽好きとして単純にハートを射抜かれるけれど、それ以上に歌謡性抜群のメロディや頭抜けたセルフプロデュース能力はとんでもない広がりを見せるような気がする。国民的なバンドに成長したいという夢の第一歩となる充実作。(秋摩竜太郎)
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