気鋭プロデューサーの豪華ソロ作

アール・エー・シー『エゴ』

発売中

アール・エー・シー エゴ
RACことアンドレ・アレン・アンホスは、グラミー賞受賞歴もあるポルトガル出身のプロデューサー。U2やニュー・オーダーからガガやラナ・デル・レイ、フェニックスやヤー・ヤー・ヤーズまで数々のリミックス・ワークで知られる彼だが、本作は3年前の『ストレンジャーズ』に続く2枚目のアルバムになる。

そのプロデューサーとしての経歴が物語る通り、インディ・ロックからエレクトロやメインストリームのポップ音楽まで横断した彼の作風は変わらない。本作も前作同様に多彩なゲストが楽曲ごとに迎えられている。なかでもrockin’on読者的に目を引くのは、ウィーザーのリヴァースと元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムの名前だろうか。全体的にシルキーな80s風ダンス・ポップを基調としながらも、ウィーザーらしいギター・サウンドがフィーチャーされた②と、対してロスタムのプロジェクト=ディスカバリーにも通じる繊細な音響処理が際立つ⑤。最近ではリンキン・パークの最新作にも関わったRACだが、様々なスタイルに対応しながらも統一感のあるプロデュース・センスが見事に発揮された一枚、である。 (天井潤之介)

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