箱庭に立ち込める天然色のサイケ

エイヴィ・テア『ユーカリプタス』

発売中

エイヴィ・テア ユーカリプタス
アニマル・コレクティヴのエイヴィ・テアによるソロ名義の2作目。元ダーティー・プロジェクターズのエンジェル・デラドゥーリアンがゲストで参加しているが、しかし彼女もメンバーを務めたテアのプロジェクト、スラッシャー・フリックスのようなバンド音楽とは異なり、ベッドルームで録音された私家版的な仕上がり。コラージュめいた音遊びやトライバルな異国情緒はソロ名義の前作『ダウン・ゼア』に通じるものがあるが、全体のテイストはもっと「フォーク」寄り。アコギと歌を軸とした弾き語りに様々なエフェクトや自然音のサンプリングを絡ませたアシッド・フォークな装いは、『サング・トンズ』や『キャンプファイアー・ソングス』などの初期のアニコレ作品を彷彿させる。あるいは直近では、テアがジオロジストとのデュオで制作したアニコレ名義の最新EP『ミーティング・オブ・ザ・ウォーターズ』にも近い。同EPはアマゾンの熱帯雨林で録音された作品だったが、本作収録の⑬では波の音をバックにチルでアンビエントな歌唱を8分以上にわたって披露している。なお、こちらの録音はアニコレのディーケンが担当。 (天井潤之介)

最新ブログ

フォローする