明かされてゆく新編成構造改革

ストレイテナー『Lightning』
2009年01月14日発売
SINGLE
ストレイテナー Lightning
ニュー・アルバムのリリースも控えているところで届けられるシングル。先にトピックとして挙げられるのは、テナーの過去作品、“奇跡の街”“COLD SLEEP”の2人編成時代の曲群が、新たに4ピースでのセルフ・カバーとして収められていること。奥行きが深くなったリアレンジは当然、新体制移行の瞬間から期待されていたものであり、レコーディング作品としてしっかりそれに応えてくれたのが嬉しい。ギター・サウンドの厚みや絡み合い、各個の表現力の成長まで、確認すべきポイントは多い。

しかしそれ以上に特筆すべきはやはり、新曲“Lightning”である。新編成の初リリースとなった“Black Hole”から既に気になっていたことだが、彼らは単にバンド・サウンドに厚みや奥行きを求めて新編成に移行したわけではないのだ。ロック村のためのロック・サウンドから脱却し、ポップ・ミュージック・シーン全体の視野で見たサウンドの更新を行っている。だってもう「ギターが一人増えました」っていうレベルの話じゃないもの、作曲の時点で。ニュー・アルバム、まじで期待大。(小池宏和)
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