まず“Life is beautiful”で驚かされた。シングルとしては珍しいミディアム調の楽曲で描かれているのは、ある意味でBiSHらしくない、等身大の少女観。いつも人一倍パワーに満ちて、ジャンルの壁を壊し、全身で叫んできた彼女たちが《歯を磨いたり/おしゃれをしたり/そわそわしなくていいように/なるべく普通にしよう》と健気な恋心を歌い、なんと《愛してる愛してるよダーリン》である。そわそわするのはこっちである。でも改めて、「楽器を持たないパンクバンド」BiSHは、6人のボーカリストを擁するバンドなのだと実感。シンプルなサウンドに乗せた優しいメロディを、ひとりひとりが歌詞を大切に歌い上げる曲だからこそ、その個性が味わえる。“HiDE the BLUE”もアップテンポながら、《ねえ神様もう少しだけ/優しくしてください お願い》と可愛いモード。勢いを増す今だからこそ、新たな魅力にグッと惹かれるシングルだ。(後藤寛子)
「可愛い」BiSHはいかが?
BiSH『Life is beautiful / HiDE the BLUE』
2018年06月27日発売
2018年06月27日発売
SINGLE
まず“Life is beautiful”で驚かされた。シングルとしては珍しいミディアム調の楽曲で描かれているのは、ある意味でBiSHらしくない、等身大の少女観。いつも人一倍パワーに満ちて、ジャンルの壁を壊し、全身で叫んできた彼女たちが《歯を磨いたり/おしゃれをしたり/そわそわしなくていいように/なるべく普通にしよう》と健気な恋心を歌い、なんと《愛してる愛してるよダーリン》である。そわそわするのはこっちである。でも改めて、「楽器を持たないパンクバンド」BiSHは、6人のボーカリストを擁するバンドなのだと実感。シンプルなサウンドに乗せた優しいメロディを、ひとりひとりが歌詞を大切に歌い上げる曲だからこそ、その個性が味わえる。“HiDE the BLUE”もアップテンポながら、《ねえ神様もう少しだけ/優しくしてください お願い》と可愛いモード。勢いを増す今だからこそ、新たな魅力にグッと惹かれるシングルだ。(後藤寛子)