El&Pの3人のうち、キース・エマーソンとグレッグ・レイクはすでにこの世にいない。でも、ドラムのカール・パーマーはバリバリ元気だ。今の彼は、スゴ腕の若いギタリスト&ベーシストと共に「ELPレガシー」名義で活動している。エマーソンのキーボードの代わりに「ギター」をメインにした点がミソで、だからEL&Pの曲をやっても、EL&Pの音楽にはならない。あくまでも「ELPレガシー」の音楽になって、そこがヘンであり、また面白くもあるのだ。
本作はそのライブ盤となるCD+DVDの2枚組セット。CDには14年の公演、DVDには「K・エマーソン追悼」と銘打たれ、スティーヴ・ハケットらも客演した16年の公演を収録。途中からクリムゾンの“21世紀のスキッツォイド・マン”なんかも始まって、もうやりたい放題だ。でも、楽しいから許す。(内瀬戸久司)
カール・パーマーズ・ELPレガシー『ライヴ』のディスク・レビューは現在発売中の「ロッキング・オン」9月号に掲載中です。
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