世界の不安と共に生きる歌たち

RADWIMPS『夏のせい ep』
発売中
EP
RADWIMPS 夏のせい ep
7月にApple Music限定で配信された“夏のせい”まで、RADWIMPSはウィズコロナの2020年に次々と新曲を発表してきた。“Light The Light”や5月の『ミュージックステーション』出演のために書き下ろされた“新世界”、さらには同番組のために以前から制作が進められていた“ココロノナカ”といった楽曲群は、いずれもコロナ禍の不安に寄り添う作風。英語詞とオリエンタルな旋律で紡がれた“Light The Light”を振り返ってみると、日本国内よりもまず海外での感染拡大に心を痛めていたことがわかる。約1年前から構想が進められていた普遍のポップチューン“夏のせい”はむしろ、夏の高揚感と刹那の美を全力で手繰り寄せるように鳴り響いた。こんな時でも、とりわけ若い人たちにとってこの夏が掛け替えのない季節であったことを願わずにはいられない。RADWIMPSの歌は、片時も離れず聴こえていた。このEPは、世界に届くべきポップの結晶だ。遂にフルコーラスがお目見えとなった“ココロノナカ(Complete ver.)”は、五臓六腑に染み渡る練り上げられたメロディと言葉が素晴らしい。(小池宏和)

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