ポップのその先へ

XIIX『アカシ』
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XIIX アカシ
約1年で2作のアルバムをリリースし、まだまだ止まらないXIIXの配信シングルは、ポップの領域に挑戦した2ndアルバム『USELESS』のさらに進化形と言える爽快な1曲。90年代に人気を博した『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を再アニメ化した話題作のエンディング曲で、《ただ一筋の透明な光が/目の前を照らして行く/僕に出来ることはいくつもないさ/信じ抜いた先に手にした未来を進んで行け》という主人公=勇者ダイのまっすぐな生き様を暗示した歌詞、それを歌い上げる晴れやかなメロディと力強いストリングスのアレンジに、ぶっちゃけ毎週涙腺をやられている。勇者とは決してかっこいいだけではなく、過酷な運命を背負い、世界を救う闘いを強いられる存在だからこそ熱いのだが、平坦ではない冒険の道程を表すように、泣けるサビと相反するダークなトラックのパートを挟み込むひと癖ある展開はさすが。行ったり来たりする構成を走り抜いた先に、転調して辿り着くラストのサビが神々しいまでに眩しいのだ。楽曲に物語を描き切るふたりの手腕と、斬新な音楽的探究心にぞくぞくする。(後藤寛子)

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