《あたしの曲が入ってないランキング本日も更新中》《ラブソングを歌いすぎちゃった》と等身大そのものの本音を歌いながら、《愛されてることに今気づいて/素敵な日々ばっかりじゃなくてもいいよ/全部歌ってあげる》とリスナーの背中を押してみせる。背伸びせず、普段着でそこにいてくれるだけでいい。それがコレサワの距離感だ。歌詞を引用したのは、コレサワの1年5ヶ月ぶりの新作となるミニアルバム『サマラブ』の1曲目“SPARK!!”。ソリッドなギターリフで幕を開けるこの曲を筆頭に、タイトル通り「夏」をテーマにした楽曲が7曲並んだ1枚になっている。やさしいメロディとウィスパーボイスで《天気が良くて泣けてくる/その理由はきっと 夏 夏 夏、、、》と別れを歌う“きっと夏”、アコギ弾き語りで切ない夏の夜の涙を歌う“BGMにならない夜”、《女の子が飲み会にいるなら一言連絡しておいて/ってしておいてって言ったのに》という共感性抜群なフレーズをカバーする人が続出しそうなポップソング“ぷんぷん”など、いつもの距離感で切り取った「夏」の情景。青くて暑くて、心地よくて切ない。(後藤寛子)
夏の思い出、全部乗せ
コレサワ『サマラブ』
発売中
発売中
DIGITAL