スカパラのホーン隊4人が参加し、早くもライブにおけるハイライトになっている“優勝”(8/11のRIJF出演時はそのスカパラ4人が登場、超盛り上がった)は、シリアスで熱くて攻撃的な、過去曲でたとえるなら“The band”的な方向の楽曲だったが、続くこの新曲は、キュウソのもう一方の得意技である「そんなこと歌にしてどうする」と言いたくなるほど個人的なテーマを歌にするタイプのやつ。ヤマサキセイヤの実体験から生まれた曲で、タイトルは“住環境”、つまり賃貸住まいで、ある程度の騒音を出さざるを得ない者ならではの、悲哀を描いた曲。なので、コミカルでリアルで愛おしい。宣伝資料には「キュウソネコカミ2度目の【家】楽曲!」というコピーが躍っているが、1度目(“家”)がCMのために作った曲であった(出演もした)のに対し、2度目のこれはそういう収まりのいい感じじゃない、つまり非常に振り切れた仕上がりになっているところが、とても素敵。FM802の人気DJであり、ロッキング・オン関係のイベント等に影アナやMCで携わってきた飯室大吾が、不動産屋の声で参加している。(兵庫慎司)
これぞキュウソ、ある意味
キュウソネコカミ『住環境』
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