《私は決して今を/今を憎んではいない》――こんな一節に、消えることのない痛みと、それでも湧き上がる人間の勇敢な生命力と、誰しもが背負う「生きること」の重みを感じる。何年も前に小さなライブハウスで初めてあいみょんのライブを観た時、ソングライターやパフォーマーとしての凄みは感じつつも、朝ドラの主題歌を担う存在になるなんて想像もしなかった。でも、今は深く納得する。彼女はその音楽で、聴く人の生に、命に、水を与え続けてきたのだ。(天野史彬)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年6月号より抜粋)
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