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「トレンドを追うのではなく、自分たちでカルチャーを生み、それをメインストリームにしていく」というBE:FIRSTが結成当初から掲げている指針を自分たちのやりたいサウンドに詰め込んだ“Mainstream”。まず重要なのは、社長・プロデューサーのSKY-HIが方針を決めたのではなく、メンバー7人が話し合ってサウンドの方向性などを決めたということ。幼少期から90〜00年代ヒップホップなどで踊り、ダンサーとして世界的に評価を受けるSOTAが、ダンスの面だけでなくBE:FIRSTの音楽表現全般を率いる重要な存在になっているように見える。人々がデジタルコンテンツに翻弄されるここ数年、ブームや流行に乗っかって戦略的に作られたものよりも、作り手の打ち込む姿が漏れ出る作品にこそ人の心は動かされると感じているのだが、それが真実か、もしくはただの理想か、その答えを証明してくれるのが本作であるように思う。この曲の成功の仕方によって、他のグループの表現や「成功」の定義が変わってくるはずだ。(矢島由佳子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋)
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