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新しい学校のリーダーズの加速が止まらない。東京体育館での初めての単独アリーナ公演、アメリカ・メキシコ・香港などを回る海外ツアー、紅白出場そして2024年の武道館。そんな大躍進の口火を切った最新曲“Tokyo Calling”。心臓に響くド太いビートに、ビースティ・ボーイズの影響を感じさせるシャウトで歌うのは、日本人に捧げるアンセムだ。ライブでどの曲よりも真剣な表情でパフォーマンスする理由は、4人が結成当初から8年間、一貫して掲げてきたモットー=「自由と個性ではみ出していく」に繋がっているから。日本社会に漂う呪縛やルールによって身動きが取れない人たちを描き、ためらわず前に進めと鼓舞する。ライブではその緊張感で会場を掌握し、ボルテージが頂点に達したとき、観客は4人とともに拳を突き上げている。この掛け声についていけば、一度きりの人生がむしゃらに生きれる、そんな気さえしてくる。4人の表現の真髄から生まれた1曲で、そのあまりにも大きいエネルギーにただただ圧倒されてしまう。(前田侑希)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年1月号より抜粋)
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