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メンバー全員が「結婚」と「出産」を経たことが様々な曲に反映されているが、そこに対する特別なトーンを醸し出していないのがHump Backらしく感じられるアルバム。新鮮な驚き、喜び、ときめきを歌と演奏に昇華しているが、それは「生きる」が「歌いたい」「仲間と合奏したい」という素朴な衝動と密接にリンクしているということであり、過去の彼女たちの音楽と根本的な点では変わらない。たとえば“オーマイラブ”は子供への想いがストレートに反映されているのを感じるが、止められないほど溢れ返る幸福に戸惑い気味の感情が入り混じるのは、愛にまつわる無数の事象に当てはまる。つまり「パーソナル」であると同時に様々な人生にも重なり得る「普遍性」を帯びているという点で、この曲もこれまでのHump Backと地続きなのだ。描きたいテーマに素直に向き合いながらバンドサウンドに託して届ける基本姿勢を自ずと示した今作は、これからも年齢と経験を重ねながら歩んでいくバンドの未来を楽しみにさせてくれる。(田中大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年5月号より)
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