マジだよJ!

ダイナソーJr.『ファーム』
2009年06月24日発売
ALBUM
ダイナソーJr. ファーム
再結成に対する感慨の無さ加減とは裏腹に「『ダイナソーはこれだけいいバンドだぞ』っていうのを見せる……」とギラリと語ったり、ライブで鬼神のような存在感を見せ付けたかと思えば、ブラック・メタルに没頭〜フリーク・フォーク界隈でジャムに興じてみたり……と、はたしてJがどれだけ“本気”なのかわからなかったわけで。だから正直、新作が出るなんて期待してなかったし、出るならそりゃ最高だろうと確信を持って期待していたわけだが……いや、なんだやっぱり本気だったんじゃんJ! とニンマリ快哉を挙げたくなる最高の新作だ、これは。もうギャンギャンのぎゅんぎゅん。ギンギンのエレクトリック・ハード・ロックにのせて朗々と歌い上げるJ。ルーは言うまでもなく、マーフもガチで「ダイナソーJr.」と渡り合っている。前作の『ビヨンド』に比べると若干ミドル・テンポな具合だが、ソニック・ユース新作も手掛けたジョン・アグネロを再度起用し骨太な仕上がりを見せる凝縮された音の滴りはファンにとって堪らない代物だろう。具体的な制作背景やJの“ほんとのところ”はインタビューを読まねばわからないが、とにかくダイナソーはいま「バンド」として最高潮にいることは十分伝わる。それがいわゆる美しき三位一体的なものなのか、それとも大人なドライな関係性によるものなのかはさておき、あらためて“ダイナソーJr.とは何ぞや!?”を老若男女新旧世代に問う快作。この調子なら少なくとも向こう5年は余裕でしょ。最悪惰性でもいいから続けて欲しい。もちろんJの突拍子もないソロやユニット活動もそれは楽しみなんだけど。(天井潤之介)
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