現代ホワイト・ブルースの星

ジョー・ボナマッサ『ブラック・ロック・スペシャル・リミテッド・エディション』
2010年03月10日発売
ALBUM + DVD
ジョー・ボナマッサ ブラック・ロック・スペシャル・リミテッド・エディション
昨年9月に代官山UNITで初めて観たジョー・ボナマッサのライブは、そりゃあ凄まじいものだった。弾きまくるというよりも「間」でグルーヴを捉えるブルース・フィーリング。十代の頃から神童と噂されながら、天賦の才だけではなく場数を感じさせるタフな歌声。現代最高のホワイト・ブルース・ホープは、その技術の先で新しいポップ・ミュージックを切り拓く野心にも満ち溢れていた。彼の9作目となるこのニュー・アルバムは、ジェフ・ベックやレナード・コーエン、オーティス・ラッシュらの名曲をカバーしつつ、独自のソング・ライティング・センスを見せつけるオリジナル曲が印象的だ。

4曲目“クオーリーマンズ・ラメント”ではまるでリュートのように透き通ったギターの音色が折り重なるトラッド風メロディが素晴らしいし、9曲目“ワンダリング・アース”はジミヘンばりの巨大なサイケデリアを現代に蘇らせるロック・ナンバーである。かつて12歳の頃のボナマッサに目をつけ、ステージに登場させたというB.B.キング御大も、1曲ゲスト参加。4月上旬には早くも、ボナマッサの再来日公演が予定されているそうだ。(小池宏和)
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