“無心の歌”などスッと入れる曲もあるのにPV公開中の“なしくずしの愛”は、変拍子を突きつけてくる。エレクトロ~音響系な“われら”やクール・ジャズも入った“迷信”も、思い切った試みだ。一方タイトルからアメリカンな“片道一車線の夢”は笑っちゃうカントリー風味で脱力させてくれる。変わったというより閉じていたものが開いた感じだ。
「もう好きにやってええんちゃう?」と言うことか。ずっと好きにやって来たやんけ、と突っ込むのは当然だが、それでも自分たちで律していたものがあったはず。それを解放し大きく踏み出した本作で、写真の如く5人の顔が見えてくる。“虎を放つ”で《ここまで来たのなら覚悟はいいかい》と歌っている。もう彼等とともに進むしかない。(今井智子)