大分県出身のメンバーを母体に結成されて、ライヴハウスを中心に活動している4人組バンドgo!go!vanillas。1stアルバムとなる今作で、とにかく全面的に発揮されているのは「ロックンロール」。ロックンロールと言っても風味は多種多様、長年に亘って細分化してきたわけだが、彼らが鳴らすのはその黎明期の息吹を感じる素朴なスタイルだ。フロアを沸かせ、人々を明るく歌い踊らせるパーティーミュージックとしての側面を、じっくりと磨き上げている。両腕を振り上げながら腰を振りたくなるビート。甘酸っぱく胸に沁み込んでくるメロディが満載の全11曲。学校の風景と共に記憶に淡く刻まれた恋模様を映し出す“アクロス ザ ユニバーシティ”。リズムに合わせて踊っている内に、心の中で無限に膨らむ夢を結晶化させた“ニューエイジ”。疾走感溢れる展開が、悶々とした心に清々しい風を招き入れる“人間讃歌”。……などなど、無条件に楽しくなれる曲が並んでいる。スピーカーから飛び出すサウンドに身を委ね、気に入ったフレーズを何気なく口ずさむことの喜びを素直に実感出来る1枚だ。(田中大)