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ジャネール・モネイ『ジ・エレクトリック・レディ』
2013年09月18日発売
ALBUM
ジャネール・モネイ ジ・エレクトリック・レディ
圧倒的な歌唱力、ソウル/R&Bを軸にジャズ、ロック、ヒップホップから映画音楽、クラシックまで、多様なサウンド・スタイルを消化した高い音楽性、かってのグレイス・ジョーンズをちょっと思わせるユニセックスで近未来的な髪型やファッション、そして女性アンドロイドを主人公とした奇抜なSF的ストーリーを軸とした歌詞の世界観。どれをとっても現在のR&Bでは飛び抜けて特異な位置にいるのがモネイだ。

3年ぶりの2作目は、ウィリアム・クライン、ジミヘン、スライ、P・ファンク、キューブリック、フリッツ・ラング、タランティーノ、デヴィッド・ボウイなどへの膨大なオマージュと引用に満ちたポストモダン的世界を嬉々として構築していく、言ってみればアメリカ版オタク/サブカル・ギャルとしての本領を遺憾なく発揮した「怪作」である。そうしたネタ探しの楽しみはもちろん、オーソドックスな歌ものアルバムとしてもよりポップさを増して楽しさは倍増。全19曲(+日本盤ボートラ2曲)はあっという間に終わってしまう。前作の神秘性と荘厳さは少し薄れたが、エンタテイメントとして見事な完成度だ。(小野島大)
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