アーティスト

    ライヴでどこまで爆発か

    ストーン・テンプル・パイロッツwith チェスター・ベニントン『ハイ・ライズ』
    2013年10月09日発売
    ALBUM
    ストーン・テンプル・パイロッツwith チェスター・ベニントン ハイ・ライズ
    もうじきラウドパーク13でやってくるのが、リンキン・パークのチェスター・ベニントンをヴォーカルに迎えた新生ストーン・テンプル・パイロッツ。本作は早くから公開された〝アウト・オブ・タイム?を含んだ5曲にDVDが付く。その〝アウト・オブ・タイム?でも聴けたように、とにかくチェスターとバンドとの馴染み具合は抜群で、追放されてしまったオリジナル・ヴォーカリスト、スコット・ウェイランドのことを忘れてしまうほど、長年やってきたようなコンビネイションが感じられる。2曲目の〝ブラック・ハート?や次の〝セイム・オン・ジ・インサイド?にしても、落ち着いたミディアム・テンポのナンバーだが、まずバンドとしてとてもナチュラルなドライヴ感があるし、骨太な昂揚感を持った〝クライ・クライ?やサイケっぽいニュアンスを持った〝トゥモロー?も胸を熱くする。

    リンキンが到達したラップ+ヘヴィ・ロックの世界とはちょっと趣は違うのだが、それだからこそチェスターが参加した意義があるわけで、その説得力をこの5曲は持っている。さて、ライヴではこれをどう膨らませていくのだろう。(大鷹俊一)
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