夢のような、ごった煮感

geek sleep sheep『nightporter』
2013年12月11日発売
ALBUM
geek sleep sheep nightporter
以前、L’Arc~en~Cielのyukihiroによるソロ・プロジェクトacid androidの作品に百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)が参加したのがきっかけとなって、スタジオに集まるようになったふたり。そこに、凛として時雨の345も加わって、スタートしたのがこのバンド。意外な組み合わせにも思えるけれど、オルタナやニューウェーブを通過してきたバックボーンや、ポップ・センスやひねりのツボが近いのだろう。このアルバムではその、「好き」の感覚を全解放して、気の赴くまま、音の赴くままに曲を生みだしている。要は、やりたい放題。セッションがスパークして生まれたと思しき曲もあれば、可愛らしいとも言えるポップ曲もあり、百々と345の歌がメランコリックなハーモニーを聞かせ、そして轟音やノイズをほとばしらせる。作曲、作詞も3人それぞれが手掛けたり共作したりと様々で、各人の味を出しながら、百々の曲では他ではやらない遊びをしてもいる。敢えての仕掛けやチャレンジというより、3人のとり合わせの妙があるから、そこから何が出てきてもOKというユルさがいいんだろう。(吉羽さおり)
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