カルチャー・クラブの原点でもあったレゲエ、スカ、カリプソをベースに、ダブ、ヒップホップも盛り込んだ楽曲には、長年人気DJだったジョージの直観的なポップ・センスを感じる。当人の声は〝カーマは気まぐれ〟の頃の影もない「誰?」と耳を疑うハスキー・ヴォイスだが、波乱の半生を過ごしたポップスターが、こんなにもオプティミスティックな境地に辿り着いたことに胸がすくような痛快さを感じる。1曲目〝キング・オブ・エヴリシング〟の「俺の王冠は失われた? それともまた王座につけるだろうか?」という自己告白的な詞が心に沁みた。(小田島久恵)
BOYは今……
ボーイ・ジョージ『ディス・イズ・ホワット・アイ・ドゥ』
2014年03月26日発売
2014年03月26日発売
ALBUM
カルチャー・クラブの原点でもあったレゲエ、スカ、カリプソをベースに、ダブ、ヒップホップも盛り込んだ楽曲には、長年人気DJだったジョージの直観的なポップ・センスを感じる。当人の声は〝カーマは気まぐれ〟の頃の影もない「誰?」と耳を疑うハスキー・ヴォイスだが、波乱の半生を過ごしたポップスターが、こんなにもオプティミスティックな境地に辿り着いたことに胸がすくような痛快さを感じる。1曲目〝キング・オブ・エヴリシング〟の「俺の王冠は失われた? それともまた王座につけるだろうか?」という自己告白的な詞が心に沁みた。(小田島久恵)