今年5月の幕張メッセ公演&秋には全米デビューも決定、「オオカミ顔の地球外生命体」という日本ロック界で最もフィクショナルな存在のまま、MAN WITH A MISSIONが最もリアルにロック・バンドの夢と希望を体現している図は痛快そのものだが、それを実現し得たのはまさに彼ら自身の表現の正しさゆえである――ということを、今作はどこまでも明確に証明している。“Wake Myself Again”“database feat. TAKUMA(10-FEET)”“Emotions”といったシングル曲をはじめ、“evils fall”の肌を刺すような切迫感、ミクスチャーとメタルのデッドヒートの如き“When My Devil Rises”、エレクトロコアの極致のような凄絶な音で無上の高揚感を描き出し「その先」への扉を開け放つ“higher”……己の中に燃え盛る根源的な衝動と、アリーナ・クラスのスケール感を、彼らはアルバム3枚目にして直結させることに見事に成功している。ラスト“Dancing On The Moon”の雄大な音風景の中、「お前の世界の革命を感じるために、俺は月で踊り続けるだろう」と新たなステージへの決意を英詞で凛と宣誓する歌には感激必至。(高橋智樹)