宮本浩次、自らを解放したシングル『愛すべき今日』を語る
待ちに待ったシングルだ。しかも“愛すべき今日”“TEKUMAKUMAYAKON”“めんどくせい”の3曲すべてが新曲である。この曲たちを作ることで、自分たちの等身大を受け入れ、肯定し、本来持っている自分たちの力をこれまで以上に解放した宮本浩次。新たな次元に立ったエレファントカシマシが感じられるインタヴューの一部を、7月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』9月号に先駆けてお届けする。
“あなたへ”って、ようやく曲を作りはじめることができたっていう喜びの第一段階だったんだね。それを経て、次は武道館があって。自分たちとしては非常に気分よく2日間の武道館のコンサートをやって。それで整理して、今回、この3曲を作ったことで元気になれました。自分の歌声と、自分がロックミュージシャンってじわっと思って生きてることを実感できて
49年生きてきたけど、普段ね、俺ってなんの意味もないじゃないかみたいにさ、思ったりもするわけよ。そこでこの3曲を歌ったことで、僕はロックミュージシャンなんだっていう、そういう喜びも時にはいいじゃないですか
トミと俺、結構いい感じでいってんのよ。トミすごく切れ味のある、いいドラム叩いてる。大袈裟じゃなく初期のジミヘンの時のあのバンドの――そしたら俺はジミヘンかっていうと、まあそれは置いといて。そういう3ピースのバンドのさ、すごい緊張感のあるシャープなドラムを叩いてる
“めんどくせい”は一発録りでやってて。歌はもう1回歌い直したのね。冷静さが大切だってことで。もちろんもとのでも全然いけちゃうんだけどさ。“ファイティングマン”でさえそうですよ。あれも一発録りで全部やってるんですけど、歌だけ冷静なほうがいいっつって録り直して、あれが一番冷静だったっていう
自分を肯定も否定もないですけど。この曲を作ったことで、僕は非常に解放されたことっていうのは事実で。それまでとは見え方が180度変わった
いやあ、結構楽しいよ。感覚的なものなんだけど、調子いいんですよ。ロックミュージシャンだって思える──それは僕にとっては希少な経験です。自分であれほど好きな音楽に、また鼓舞してもらってるっていうさ。ライヴとも違う、何度か目のそういう非常に幸せな時間を、この自分の作ったもので、自分の歌声で、生きてる実感を得られてる
続きは2015年7月30日(木)発売のロッキング・オン・ジャパン 9月号で!
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