──最後の"a day in the live"の風通しの良さと、その先に大きな風景が広がってくるような感じもいいですよね。「新しいレゴはまだまだ行けるぞ」っていう予感も与えてくれるクロージング・ナンバーになってる気がするし。

ヤマモト "a day in the live"はこの中では一番古くて、事故が起こる前からあった曲です。それを今のモードに落とし込んでアレンジし直した曲なんですよね。歌詞もちょいちょい変えてあるし。そのおかげで、すごく広がりが出ましたね。

タナカ このアルバムの中では、この曲が一番普遍的なことを歌ってると思うんですけど。《僕は生きていく》って、普遍的だけど当たり前じゃないっていうことを……それが最後にあることによって、それまでの11曲が映えてくるというか。『NEW WORLD』がどこにあるかっていうと結局、そんな得体の知れないところにあるんじゃなくて、俺らの中にあるっていう。この曲があることによって、そういう距離感になるなあと思ったんですよね。

──今まで聴いてきた人もそうでない人も、このアルバムで絶対レゴ観は変わると思うし、ひとりでも多く聴いてほしいと思うんですけど。そんな『NEW WORLD』の中でも、みなさんそれぞれ「ここはぜひ聴いてほしい」というポイントは?

ヤマモト "Pause(intro)"ですね。そもそもイントロっていうものをアルバムにつけたのは初めてなんですけど。でも、この曲では明確にやりたいことが決まっていて。新しい音を見つけるまでの過程というか、そのストーリーを音で表現したかったんで。ずっとライヴ活動ができない状態やったけど、止まってたわけではないっていう想いもあったし。「一時停止」に見えるような状態を解除できるのも、自分たちの音やったし、っていうことで。「時間の流れを表現するのにアルファベットを使おう」っていうのと、「LEGO BIG MORL」っていうバンド名が大文字にもなったので、再構築される様子というか……"a day~"がエピローグ的だとすれば、これはプロローグ的な、新しい音に繋がるまでの、もがきも苦しみも希望も全部詰め込んで"RAINBOW"に行くっていうものなんで。そういう想いでも聴いてもらえたらなあと思います。

タナカ 僕は"スイッチ"で。デモの段階で新感覚、新機軸になり得るというか、ライヴがイメージできる曲だったので。"RAINBOW"が「陽」のイメージの曲で、みんなの笑顔が見えるんですけど、"スイッチ"はライヴでやった時に、どういうふうに身体を揺らしてくれるのかな?ってずっと意識しながら歌詞を書いてて。内容的にも、ギターを弾けずに、でも歌詞を書く左手は動いて、その中で自分がどう覚醒していこうかとか、どう立ち上がっていこうかとか、「ひとりで部屋で夜中に書いてる自分」を書いてるところもあるので。『NEW WORLD』っていう歌詞が入ってるっていうことももちろんありますし、自分的にも、バンド的にも、いろんな想いが投影されてる曲ですね。

カナタ 僕は"Rise and Set"ですね。こういう歌が歌いたかったんですよね。こういう歌が響けばいいなあとも思いますし。これはぜひ聴いてほしいですよ。僕の中ではレゴ史上初ぐらいの、「やっとこういうのが作れた!」っていうのもあるし。僕の中では、すべてが新しい曲なので。

アサカワ 僕は"夢中夢の羊"ですね。レゴ的にもすごく新しい感じだし、「レゴが人力でテクノをやったらこんな感じになりますよ」っていうのもありますし。アルバムでこの音を聴いた人も、「これ、ライヴでどうやるんだろう?」っていう期待感も持ってもらえると思いますし、実際に観てもらうとちゃんと生でやってますし。ベースラインのループ感も耳にすごく残るので、ライヴハウスも違った雰囲気になれるかなと思いますので。

──このアルバムの曲がライヴで鳴ると、また違った染み方をすると思うんで。全国ツアーも楽しみにしてます。

カナタ はい。泣かしにかかります(笑)。

提供:A-Sketch

企画・制作:RO69編集部

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