──最新作の1曲目“Ütopia”は武道館公演のオープニングとエンディングを飾りましたが、BUDDiiSを夢の舞台に辿り着かせた力強い足取りを感じたと同時に、さらに前に進む意志も伝えてくれる曲でした。デビューしてから3年、結成してから4年なので、まだまだぺーぺー(笑)。「こんなに早く出会ってくれてありがとう」というのも感じます(FUMINORI)
FUMIYA ありがとうございます。たくさんのみなさんと出会ったことは奇跡であると同時に必然だと思うんです。「この人たちと一緒だったらどこまでも行けるよね?」というメッセージが込められている曲ですね。未来に向かって行く僕らの可能性の曲です。ユートピアは理想郷という意味で、武道館公演のタイトルも「UtopiiA」でしたけど、それはどんどん更新されていってもいいのかなと。目指していく目標は毎回がユートピアで、それは今後も続いていくんです。“Ütopia”は、そういうことを描けた曲だと思います。
FUMINORI “Ütopia”、すごく好きです。「バディのみんなのそばにちゃんとBUDDiiSがいるよ」というのも伝えられる曲ですね。
──ファンのみなさんをバディと呼んでいますが、「共に歩んでいる存在である」という実感は強いですか?
FUMINORI はい。本当にバディ(相棒)です。一緒に駆け上がってきましたから。僕らはデビューしてから3年、結成してから4年なので、まだまだぺーぺー(笑)。「応援し始めてそんなに経ってないんです」とおっしゃる方々も多いんですけど、この先のBUDDiiSを考えたらまだ序章なんですよ。「こんなに早く出会ってくれてありがとう」というのも感じますね。そういう気持ちも込められる“Ütopia”を武道館で披露できてよかったです。
──“LOUD”も武道館の広い空間に似合っていました。
FUMINORI これはKEVINの作詞作曲です。
FUMIYA KEVINくんが作ってくれる曲はその時のBUDDiiSに対して思っていること、「こうなっていきたい」というのを表現してくれる感じがあるんです。“LOUD”がリリースされたのは今年の7月ですけど、「BUDDiiSの背中を押したい」という時期だったんだと思います。
──BUDDiiSのメンバーが抱いている気持ちを歌詞や音で形にしてくれるのがKEVINさんということですね。
FUMIYA はい。
MORRIE FUMIYAはいつもKEVINに「ありがとな」って言ってます。
FUMIYA 言ってねえ!(笑)
MORRIE 「次の曲も作れる?」って。
FUMIYA そんなこと言ってたらヤバすぎ(笑)。
SHOOT KEVINくんは、「ここはあいつが歌うのが合うかもなあ」とかも考えながら作ってくれています。
──SHOOTさんの歌の色気もとても引き出されていると思います。
SHOOT だそうです。
FUMINORI あんたのことだよ(笑)。
FUMIYA メンバーのダンスのことも考えて作ってくれています。「踊るところ」「サビを立たせるところ」を入れてほしいとかお願いすると、その通りに作ってくれるんです。作ってほしいドンピシャを形にしてくれるので、僕らのほうで何か追加でお願いすることはないですね。「ここは踊ってほしいパートだよね?」とか、阿吽の呼吸でわかるんです。
YUMA KEVINくんが作ってくれる曲はBUDDiiSらしさが、すごく出ていると思います。KEVINくんの曲の振り付けは大体FUMIYAとFUMINORIくんがしてくれているんですけど、パフォーマンスに関しても自分たちらしさがすごく表れていますね。
──振り付けに関しては、様々なダンスの要素を吸収しているみたいですね。
FUMIYA 意外とそうなんだと思います。
──タットダンスとかも?
FUMIYA タットダンスはHARUKIが自分のソロのフリースタイルで最近始めてます。
HARUKI ソロのダンスでそういうことをやるのも楽しいんですよね。
──“JUBiiLEE”もKEVINさんの作詞作曲ですね。開放感に満ち溢れていて、お客さんと一緒に盛り上がっている爽やかな風景が浮かびます。
FUMINORI この曲はすごくKEVINらしいです。“JUBiiLEE”、“ENCHANT”、“JEALOUS”みたいなちょっとファンタジーな空気感が漂うのは、KEVINのいちばん得意なところですね。
FUMIYA KEVINくんは、お客さんが手拍子してくださったり、歌っていただけるところも入れてくれるんです。他のアーティストさんに提供する曲を聴かせてもらうこともあるんですけど、「BUDDiiSにもこういう感じの曲を書きたい!」とか言っていますし、いろいろ作りたいものがあるんだと思います。
──DIYは、メンバー個々が強くなることにも繋がっていますよね?
FUMIYA おっしゃる通りだと思います。僕も他のグループの振り付けとかをちょっとずつやっていきたいですね。
FUMINORI FUMIYAはこの前、同じ事務所のLienelの振り付けをしましたからね。そういうのも増えてくかもしれないです。
僕は楽器の演奏ができない分、身体から放つもので伝えたいですし、そういう熱量はロックバンドも僕たちみたいなグループも同じだと思う(FUMIYA)
──BUDDiiSは、セクシーな魅力を発揮する曲も得意ですよね?
FUMINORI “インスティンクティンクラブ”……また言えなかった(笑)。
FUMIYA “Instinctive Love”です(笑)。
──武道館の時のMCでも言えてなかったですよね?
FUMINORI いまだに言えてなくて(笑)。
──(笑)。“Instinctive Love”とKEVINさんが作詞作曲をした“HONEY”は、まさしく色気を感じる曲です。
FUMINORI 振りも情熱的ですからね。そういう曲をお届けするゾーンは、ライブ全体の中でもいい味付けになっていると思います。たまにしか出さない面なので。
MORRIE ライブの時は、カメラで抜かれた時の表情も僕は大事にしています。
──MORRIEさんとSHOOTさんは、兄弟揃ってセクシーな表現に長けているという印象です。
MORRIE まだまだお兄ちゃんのほうがセクシーですけど。
SHOOT まあ、どっちが勝っているのかは、みなさんに判断していただければと。
FUMIYA なんかバチバチしてる(笑)。リーダー(FUMINORI)のセクシーさは、どうですか?
──え? まあまあです。
MORRIE・YUMA・HARUKI・FUMIYA・SHOOT (爆笑)。
FUMINORI ライブの時、ちゃんと僕の“Instinctive Love”観てました!?
──もちろんです。
FUMINORI 気をつけてください。僕のセクシーがいちばんなんで。
──はい(笑)。“HONEY”は、随所に盛り込まれた吐息も聴きどころですね。
FUMIYA 彼(YUMA)です。{/strong}
──吐息の極意は、なんでしょうか?
YUMA いやあ……極意も何もないですよ。
FUMIYA 息を吐くのみ?
YUMA うん。
──歌、ダンス、ラップとかも含めて、10人それぞれの魅力を上手く活かしているグループだと、こういう曲を聴くとよくわかります。
FUMINORI ありがとうございます。十人十色を届けられたらなと思っています。
SHOOT BUDDiiSは、楽曲もいろんなジャンルがあるんですよね。
FUMINORI いろんなジャンルの楽曲が、親しみやすさにも繋がっているのかもしれないです。世の中にはたくさんのアーティストさんがいらっしゃいますけど、親しみやすさはナンバーワンなのかも。
SHOOT セクシーもナンバーワンです。僕はそこを常に狙っていますから(笑)。ついにそこを認めていただける時が来たのかもしれないですね。
FUMIYA ずっとそういうキャラでやってるわけじゃないでしょ(笑)。今日、弟(SHOOT)の主張がすごいよ(笑)。
HARUKI ライブは豹変する場なので、自分の個性を出すのは大事ですよね。僕もそういう意識で活動をさせていただいています。
FUMIYA かっこいいなあ(笑)。
FUMINORI さっき僕は「親しみやすさ」って言いましたけど、それは「バディと一緒に駆け上がっていこう」という気持ちとも繋がっているんですよね。でも、ライブで激しく盛り上がる時は豹変するのがBUDDiiSです。歌って踊るパフォーマンスだけではなくて、全力でお客さんと一緒になって音楽、ライブを作り上げるのもすごく好きなグループなので、ロックバンドが好きなみなさんにもとっつきやすいのかなと思います。
FUMIYA 親しみやすさがありつつも、いい意味でちゃんと尖りがあるというか。BUDDiiSが気になる方々には、そこもぜひ見ていただきたいですね。
──歌やラップを担うメンバーがたくさんいて、様々な音の響きが生まれるのがダンスボーカルグループの魅力ですが、その点でもBUDDiiSは強いと思います。
MORRIE それぞれの声質が違いますからね。KEVINは低音が響くし、僕は高音パートが多くて、各々がわかりやすく役割を担えているんです。SHOWも歌声を聴いた瞬間に彼の声だってわかりますし、全体にとってのスパイスにもなる味がある太い声質です。SHOOTは儚いというか、切なく歌うことが多いです。それぞれの役割があるところがいいなあと僕も感じています。たとえば“LOUD”も、4人の歌声がガッ!と合わさった時の独特な気持ち良さがあるんですよ。
FUMIYA そういうBUDDiiSを、さらにたくさんの方々に知っていただきたいですね。僕は楽器の演奏ができない分、身体から放つもので伝えたいですし、そういう熱量はロックバンドも僕たちみたいなグループも同じだと思うんです。ライブを1回観ていただけたら確実に伝えられると思っています。