宇宙空間を航行する星穹列車に乗って銀河を巡るスペースファンタジーRPG、それが『崩壊:スターレイル』だ。本作は『原神』などを手掛けるHoYoverseが展開する、『崩壊』シリーズのひとつ。2023年4月26日に全世界同時リリースがなされると瞬く間に人気を集め、全プラットフォームで1億ダウンロードを突破。その人気はリリースから1年以上を経った今でも止まるところを知らない。
本作の人気の理由に、物語の背景に存在する壮大な世界観がある。舞台となるのは、神秘的な宇宙の世界。宇宙空間には人智を超えた存在・星神(アイオーン)たちが絶対者として君臨し、各々に「運命」と呼ばれる道を歩んでいる。そのひとりであるアキヴィリは「開拓」の「運命」を司り、宇宙空間を星穹列車で旅していた。しかし、アキヴィリはある日突然消息を絶つ。アキヴィリの意志を継ぎ、星穹列車を航行し開拓を続ける乗組員たち。そこに新たに加わることとなった主人公(プレイヤー)は、仲間たちと共にさまざまな「世界」を訪れ、多くの物語を体験することになる。
現在ゲーム内で訪れることができる「世界」は、博物館式の宇宙ステーション「ヘルタ」、氷に覆われた星「ヤリーロ-VI」、仙舟同盟が所有する巨大艦船「仙舟『羅浮』」、そしてアスデナ星系にそびえる夢の地「ピノコニー」の4つ。それぞれに異なる景観・歴史を持つ「世界」で、主人公たちは幾多の困難と対峙することになる。
直近で公開された「ピノコニー」は銀河一の歓楽街。ランドマークであるホテル・レバリーでチェックインを済ませると、宿泊者は夢の世界を体験できるようになる。煌びやかな大都会が広がり、ショッピングモールや遊園地、劇場や学校さえも有する「ピノコニー」の夢の世界。そこには多様な立場の人が行き来するこの地が今回の物語の舞台となっている。
10月19日(土)に発売した『CUT』11月号では、「ピノコニー」で登場する新キャラクター・乱破(らんは)にフィーチャー。彼女のPVに使用される楽曲“不乱不破”を歌唱したReolへのインタビューと共に、魅力的なその人物像をひも解いていきたい。(一野大悟)
ピノコニーに突如現れた、不思議な彼女の正体とは――未だ多くの謎を残す、“自称忍者”を大解剖!
▼乱破(らんは)ストーリー「バナ悪非道・忍義なき戦い」あらすじ
CV:潘めぐみ
自称忍者で突如現れた不思議な少女。世の中のこと全部を「忍法」に結びつけている。
煌びやかな大都会が広がる「ピノコニー」の夢の世界。そこに突如として忍の如く現れたのは、不思議な少女・乱破だった。彼女は、悪党「御猿・忍邪」の悪事から人々を救うために旅をしていた。その最中、「ピノコニー」の夢世界に存在する「折り紙大学」を訪れる。そして、この大学で流行している「バナーネモンキー」についての調査を開始するのだった。果たしてこの流行の裏に隠された陰謀とは? そして、「バナーネモンキー」と御猿・忍邪の関係は……?
新キャラ「乱破」に注目!
真っ赤なジャケットにショートパンツ、角付きのキャップにピンクの髪と奇抜なビジュアルを持つ乱破。自身を「忍者」と称し、独特かつ大袈裟な“シノビ語彙”を用いた話し方で周囲を困惑させるが、それは彼女自身が世界を「忍法」と結び付けて考えているからである。「シノビ・マントラ」と呼ばれる俳句とラップが混ざった独特な言い回しを操り、「シノビ・マキモノ」と呼ばれるマンガを修め、「繚乱・忍符」と呼ばれるグラフィティアートを描く。その特異な言動は一度見たら忘れられないインパクトを放つ。
そんな彼女はひと際強い正義感を持っている。弱者を救うためなら強敵相手でも果敢に挑んでいく姿は、見るものの心を打つ。戦闘モンキーに追われていた旅人を救ったり、忍邪たちに迫害されていた実験対象を救ったりしてきたそうで、時には「御猿・忍邪」に騙された村を救ったこともあったと言われている。
彼女が所属する「巡海レンジャー」も見どころの一つ。「巡狩」の運命を司る星神・嵐と関係する戦士集団で「宇宙空間を巡り、悪を根絶やしにするべく尽力している。「暴力で以って暴力を制す」ことをモットーにする嵐の考えを崇拝した巡海レンジャーの面々は、星々を訪れてはその地にはびこる悪を駆逐していた。
そして、この巡海レンジャーには、「ピノコニー」で大きな活躍を見せた機械の身体を持つ宇宙カウボーイ・ブートヒルも名を連ねている。乱破に劣らぬ個性的なキャラクターでプレイヤーを魅了したブートヒル。果たして、「ピノコニー」の夢の世界にふたりの巡海レンジャーが揃うのは偶然なのだろうか?
乱破を演じるのは『【推しの子】』有馬かな役や、『しかのこのこのここしたんたん』鹿乃子のこ役で知られる潘めぐみ。多彩な演技で個性的なキャラクターに実在感を与える彼女。果たしてハイカラ忍者である乱破をいかに演じるのだろうか? その“声”も大きな注目ポイントだ。