【インタビュー】“怪獣とヒーロー”のバイラルヒットは序章に過ぎない──2025年秋、突如現れたシンガーソングライター・Vuat。そのマルチな才能の原点とメインストリームへの展望に迫る

【インタビュー】“怪獣とヒーロー”のバイラルヒットは序章に過ぎない──2025年秋、突如現れたシンガーソングライター・Vuat。そのマルチな才能の原点とメインストリームへの展望に迫る

“怪獣とヒーロー”は夢で聴いた曲なんですよ。起きてからもずっと残っていたので、具現化させたいと思って

──曲はどんなふうに作っているんですか?

僕の実体験が半分くらいで、連想しながら映画を作るような感覚で広げていきますね。ざっくりワンコーラスを編曲したあとにメロディと歌詞を作っていくこともあれば、メロディが先に聞こえたことで編曲が勝手についてくる場合もあって。

──歌詞が先行することはあまりない?

先にタイトルが出てくることもあって、“アルビレオ”はそのタイプです。“アルビレオ”ってはくちょう座の星で、肉眼ではひとつにしか見えないんですけど、望遠鏡で覗くとふたつの星からなっているらしくて。それを知った時に、めっちゃいいじゃんって。響きも美しいし、1曲作ろうと思って歌詞を書いていきました。アルバムの曲はトラック先行ではなく、歌詞も含めたコンセプチュアルな作り方が多かったかもしれないです。

──“怪獣とヒーロー”もそうですか。

“怪獣とヒーロー”は夢で聴いた曲なんですよ。起きてからもずっと残ってたので、ボイスメモに残しておいたんです。ある時それを具現化させたいと思い立って。


──内容も最初の時から変わらず?

はい。今って少し音楽がしづらい環境で……あの、今僕が住んでいる家は音楽をできる時間が決まってるんですけど、完全防音ではないので隣人にも聴こえてるらしく、目をつけられて警察を呼ばれたりもあって。外部の人からしたら正義みたいな感覚かもしれないですけど、決まってる時間にやりたいことをやってるだけで、僕からしても正義はあるし、みたいな。そこから自分を怪獣に置き換えて書きました。

──結果、今の世の中の至る所で遭遇する普遍性のあるテーマになっていると思います。曲調に関しては、ファンキーさとラップ調の歌、裏拍でクラップしたくなる感じが合わさった気持ち良さがあって。

嬉しいです。夢で聴いた音をそのまま再現したんですけど……渋谷で僕の曲が流れてたんですよ。

──夢の中で?

はい、このまんまの感じでした。夢の中で曲を作ることは結構あって、でも起きてからも残ってることはあまりないんです。でもこの曲は残っていて。

メロディをいちばん大事に作ってます。歌詞の一文字一文字の発音も合わさったメロディの良さが絶対にあると思う

──アルバム全体を通すと、“Rain Man”のようなロック色が強い曲もあればピアノがメインのバラード調もあって、振り幅は大きいんですけど、どれもメロディアスな印象が強い。やはり幼少期からの好みから来る、曲を作るうえで大事にしている要素なんでしょうね。

めちゃくちゃ大事だと思います。ぶっちゃけ、“怪獣とヒーロー”も「AメロBメロはひどいのにサビは中毒性がある」というコメントもあって(笑)、結局はサビがよかったらAメロBメロもよく聴こえるくらいの力は持ってると思うんですよね。だからどのジャンルをやるにせよ、メロディをいちばん大事に作ってます。ただ、メロディを音階で聴いていいというだけじゃなく、歌詞の一文字一文字の発音も合わさったメロディの良さが絶対にあると思うので、大事にしてますね。

──ちなみに、Vuatさんは作る人であること、歌う人であること、人前でパフォーマンスをする人であること、自分としてはそれぞれの比率がどうなってるタイプだと思います?

うーん……今は経験が少ないので圧倒的に作ることが多いんですけど、この先活動していく中で曲作りも、ボーカリストとしても、ライブ力も、グラフがあったら全部キレイに揃ってる人にはなりたいなと思います。今はまだ自信をつけられていないので、経験しながら身につけていきたいですね。

──イメージする完成形ってあるんですか。

いろいろライブを観させていただく中で、僕的にはオアシスがズバ抜けてたなと思って。ライブパフォーマンスの概念をぶち壊されたくらいかっこいいなと思ったし、すごく影響されました。あの微動だにしない感じが、「変なことしなくてもかっこいいでしょ?」っていう心構えに見えて。なんか……常に怒ってるように見えるじゃないですか(笑)。

──まあ、実際怒っていたりもする人たちですけどね。

はははは! そこもかっけえなぁと思いました。

──これからの活動で、よりVuatという存在が立体的になっていくのが楽しみです。

やりたいジャンルは無限に出てくるのでどんどん形にしていきたいですし、まずはワンマンがしたいですね……1stワンマンをいきなりZeppでぶちかましたいなって思っています。2026年にリリースする曲を聴いてくれたら、みんなわかってくれるんじゃないかなと思ってます。

──最終的にはどこまで行っときますか。

世界に行きたいですよね。日本で収まりたいというのは全くなくて、英語を使ってる曲もあるので……いつか海外に行ってエド・シーランとコラボしたいです!

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