ファンキーなアフロジャズのオープニングSEに乗って、大きな羽根飾りの付いた帽子を被るSuperfly=越智志帆が、満面の笑顔を浮かべつつ先頭を切ってステージに姿を見せる。バンドメンバーをひとりずつ迎え入れてハイタッチを交わし、総勢7人のバンドで“Rollin’ Days”を繰り出すオープニングだ。大ぶりでブルージーなギターリフがSuperflyらしいライヴ体験に巻き込む“How Do I Survive?”へと繋いで、越智は「アルバムツアーとかじゃないので、皆さんもドキドキしていたんじゃないでしょうか。今回は、昔の曲から最新の曲まで、いろいろ盛りだくさんです。巨大な音楽のサークルを作っていけたらなあ、と思います!」と、アリーナツアーの趣旨を伝えるのだった。
そのグリーンステージでは、サックス、トランペット、トロンボーンの「間一髪ホーンズ」が加わり、ギターとキーボード、パーカッションというハーフアコースティック編成によるトロピカルアレンジの“愛と感謝”を披露。素晴らしかったのは続く“マニフェスト”で、スウィンギン&ブルージーな、BPMゆったりめのじっくりと響かせるプレイになっている。リアレンジのおもしろさと、楽曲本来の真の強さが、どちらも光る名演になった。
コーラス隊がオーディエンスを導く形でメインステージに戻ると、バンドが「“Into The Circle!””」テーマ曲をセッションして、越智志帆の「新しいステージの幕を開けましょう!」という影ナレが聞こえてくる。メインステージは無数の白いバルーンを背景にしたホワイトステージへと変貌し、進むべき道を眩く照らし出す“Beautiful”に続いて、天井知らずのワクワク感をもたらすラテンファンクの新曲“新世界へ”が披露されるのだった。
壮麗なサウンドに彩られた“On Your Side”でアンコールの催促に応えると、越智志帆は「たくさんの人がSuperflyに関わって、刺激的な変化が、ひとりでは描ききれない大きな円が生まれました。いつもSuperflyのそばにいてくれてありがとうございます」と語り、果敢に前へと進み出る“Wildflower”を、オリジナルよりもぐっと温かみに満ちたパフォーマンスで披露した。ルーツと未来、さまざまな人が織りなす現在を、彼女は大きな感謝と喜びをもって繋げてみせた。自由に、新たな命が吹き込まれる往年の楽曲群。そして新曲。すべてが意義深く感じられる、濃密なステージであった。(小池宏和)
●セットリスト
01. Rollin’ Days
02. How Do I Survive?
03. Beep!!
04. 誕生
05. 愛をこめて花束を
06. 愛と感謝
07. マニフェスト
08. プリマドンナ
09. 輝く月のように
10. スタンディングオベーション
11. Beautiful
12. 新世界へ
13. A・HA・HA
14. 愛をからだに吹き込んで
15. Alright!!
16. タマシイレボリューション
17. 919
18. 黒い雫
(encore)
19. On Your Side
20. 凛
21. Wildflower